手術をすれば、許されない医療に踏み込む。
受けなければ、この人が死ぬ。
今朝まで、私は普通の救命救急医だった。内閣官房からの招待状、集合場所は自衛隊基地。説明のない視察の先に待っていたのは――未承認のロボットアームが三十六本、静かに待つ病院船だった。
三台の手術台に、
三つの命が並ぶ。
未承認のAIと三十六本のロボットアームが、同時に動き始める。制度の外側で、許可のない医療が、静かに始まった。
ひとりの天才が
救う物語では、ない。
医師、看護師、薬剤師、診療放射線技師、臨床検査技師、理学療法士、管理栄養士、臨床工学技士、そして政治家。それぞれの立場で現実と向き合い、迷い、傷つき、それでも命のために一歩を踏み出す群像劇。








